Movin Café

Vol.05

チームで結束し、独立後の危機を乗り越えたネクスウェイ。

でも、まだまだ課題は山積みです。

 

次に取り組んだのは組織づくり。

より良い組織・事業を作るべく、「協奏イノベーション」という取り組みを全社をあげて開催しました。

これは、思考の質を高め、考える風土をつくることを目的に、外部パートナーの人材開発プログラムを

ネクスウェイ用にアレンジいただいて挑戦しました。

まずはマネージャ陣の実践を皮切りに、少しずつ形を変えながら、社内全体へと展開していきました。

展開のインパクトは大きく、システムシンキングなど、ここで扱われたコンテンツがきっかけで新しい「知」の扱い方に

のめり込む社員も出始め、積極的に社内勉強会も開催されるようになります。

元々リクルートの出自ということもあって、こうした教育・人材開発の取り組みに積極的な文化も手伝ったのでしょうか、

かなりの盛り上がりを見せました。

(余談ですが、いまでもいくつかの研修会社のプログラムを社内で導入しています。

ただ、研修会社の方々からは、「ネクスウェイの皆さんは研修にコミットするが上手すぎる。

上手すぎて、研修が終わっても本当にそのテンションで続いているのか?と不安になる…!笑」と言われています、、笑)

 

さて、実施したものの一例で、面白いものを紹介しましょう。

5年後の「とある日」を想像し、ありありとした自分の姿を作文にしたためるというプログラムです。

生活の在り方なども含めてどんな自分で居たいかを想像し、未来から現在を振り返るという形で、その未来への到達まで

何が必要なのか洗い出していくのです。

下記は、2008年当時の社員が5年後を想像して書いた、理想的な月曜日の朝についての作文です。

2011年7月4日、月曜日。朝・・・

朝6時、目覚ましが鳴るより前に、スッキリと目が覚めた。しかも二度寝もしたくならない。ちょっとお腹もすいていた。カーテンを開けたらとてもいい天気で、今日はいい天気だが涼しい過ごしやすい日になりそうだ。

朝からヤル気が湧いてきた。朝7時、シャワーを浴びて化粧をし、全くバタバタせずに余裕を持って家をあとにした。マンションの前では、既に管理人さんが掃除をしており、最近暑いですね~、とささやかな会話。

家から徒歩3分の美味しいパン屋さんでパンを買って、バスに乗って会社に向かった。バスの中では、お気に入りの席に座ることができ、益々いい気分。やっぱり今日は良い日になりそうだと思った。バスでは音楽を聞きながら携帯メールの返信をした。7時半、神谷町のスタバでコーヒーを買おうとしたところ、店員さんに「いつものヤツですね」と言われ軽い世間話。

嬉しい気持ちでビルに到着した。フロアに入ると、まだ人もまばらで「早いですねー」などのささやかな会話をして、パソコンをつける。

今朝やるべき仕事は金曜日にPickupできていたので、その数を確かめて、9時までに終わらせられるよう、仕事開始。週末に来ていたメルマガで気になるものは確認し、行ってみたいお店を発見した。8時45分、続々と人が集まってきた。

月曜日の朝、自分がゆとりを持てているってうれしいなぁ、と改めて実感。朝会のネタを準備した。

 

実際の仕事や生活では、思うようにいかないことは沢山出てきます。

でも、5年後10年後をリアルに想像し、その姿になりたい!と強く思うことで動機付けを促し、そうした未来に到達するために、逆算して今なにをすべきなのか?そうした指針を形づくる取り組みは、社員にとって多くの刺激となりました。

ちなみに、この未来のシナリオは、社長以下マネージャーたちも書き綴り、社内に共有していました。

「この人は、こんなことを”良し”と思う人なんだな」

「あのマネージャは、こういうところにこだわりがあるんだな」

「社長は、こういうところを目指しているんだな」

と、一緒に働くメンバーの人となりを理解することができて、社員同士の関係性の質を高めることに一役買いました。

 

なかなか普段、自分の理想とする姿や、大事にしたい価値観を文章にまとめて、しかも周囲に共有するって、出来ないですよね。

ネクスウェイでは、そうしたことを恥ずかしがらずにアウトプットしていく文化が、形成されているように思います。

定期的に開催される上司とメンバーの面談でも、「どうなりたいのか」「どんな自分を目指すのか」という文脈の会話が成されていますが、

そういう「きっかけ」を提供することが、重要なのかもしれません。

 

当時この取り組みはすっかり社内のトレンドとなり、お客様向けのイベントにも「知の協奏」と名付けて行うなど、

「協奏」というキーワードがよく使われるようになりました。

 

社内のコミュニケーションを活性化させるには、「文化」や「習慣」を変えていくことが、時に必要になります。

これをお読みの方々にも、そうした課題に直面されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それは生半可なことではなく、苦労されることも多いでしょう。

ネクスウェイも、今なお変えるべき文化・変えずに続けるべき文化をのせめぎ合いのなかで、日々の課題に取り組んでいます。

例えば今回ご紹介している協奏イノベーションも、個々人の思考の質を高める・勉強会などを社員が率先して企画するなどの

変化はありましたが、一方でそれが組織力の向上に寄与したかどうかは、判断が分かれるところです。

社内コミュニケーションの課題は根深いものも多く、私たちも様々な失敗を繰り返していますが、今回の記事でご紹介した取り組みのように、

シンボリックな「きっかけ」を用意することで、前に転がり始めることもあると、経験的に感じています。

(結婚式で親への感謝の手紙を書くって、そういう”良いきっかけ”の面が大きいですよね。同じようなことが、職場でも言えると思っています)

 

取り組みが大事なのではなく、取り組みというきっかけを通して、社員の想いを表出させることが重要。その一例として、今回の記事をお届けします。

 

さて次回は、まさかの「株主変更」!

ネクスウェイを取り巻く環境は、波乱万丈です笑

 

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